FRP受水槽

FRP製受水槽の特徴

 長所 

1.価格 → 価格はステンレス製受水槽より安い
 あくまで参考の金額ですが1m3あたり18から28万円位
 たとえば、100m3の受水槽で1800から2800万円
(工事費や給水配管設備は別です)
 受水槽の料金は各地方によって異なりますので一度業者に見積
 もりを請求してください
 工事内容を統一させた上で いくつもの業者に見積もりをとると良い
2.運搬 → パネル式のため運搬や組み立てが容易である
3.容量 → パネル式のため容量の変更は容易である ただしあまり大きなFRP製受水槽は造れない

 短所 

1.耐久性 → 耐用年数は約15年で強度が20~30%低下する
 ただし劣化する前に適切に補強修繕すれば耐用年数は伸びる(補強修繕は製造メーカーに依頼)
2.錆 → パネル接合のネジやボールタップ接合部の錆がある
3.塗装 → 約6年で水槽上部の外部塗装が必要です また、約10年で水槽内部の塗装が必要
4.漏水 → パネルパッキンやネジの錆穴より漏水する
 FRP製受水槽は修理が難しく修理後2~3年で漏水する可能性がある
5.清掃 → 経年劣化により水槽内部・外部のパネルの汚れが落ちにくくなる
6.外圧 → 水槽内部に補強の骨組みがあるが組み立て後にクレーンで持ち上げると変形する
 漏水の原因となるため水槽の移動には充分に注意する

 点検管理

FRP製受水槽は点検管理で注意することが多い
水槽内部の清掃の他に外部・内部のパネル塗装及び錆止め作業にも管理費用が必要になる
一般的に耐用年数は約15年 ステンレス製受水槽と比較すると漏水する可能性も高い
30年間使用することを考えると15年後に耐用年数に達するため管理費用が高いと思われる

 いろいろなFRP製受水槽 

屋外型受水槽
各メーカーがFRP水槽を作っています
目的に合った受水槽を選ぶと良いでしょう



2階の屋上に受水槽を設置しています
水道管からの圧力が高いために屋上に設置したそうです
受水槽へのいたずら防止にもなるそうです
大変珍しい事例です



パネルの表面が劣化して汚れが目立つようになります
外壁の再塗装が必要でしょう



落下防止柵付の点検ばしご及び上部に落下防止柵が設置されています
点検作業するにあたって大変安全な受水槽です



集合住宅や昔のアパートなどによく見られます
加圧ポンプ付きの受水槽です



侵入防止柵がついている受水槽施設です
フェンスはかなり高めのを使用しています
外部からの侵入により受水槽にいたずらされることはありません



工場で組み立ててから設置された受水槽です



山間部の学校に見られる受水槽です





受水槽の周囲フェンスに有刺鉄線が張り巡らせてあります



寒冷地仕様の受水槽です
通気管はU字を逆さまにした構造になっています
受水槽上部に雪が積もっても通気網が塞がりません



高置水槽
オーバーフロー管は短く加工されています



外部塗装が必要です



商業ビルに見られる高置水槽です
球体の水槽です







高架水槽
高架水槽とは水槽を専用のタワーの上に設置している場合に呼びます









屋内型受水槽









 受水槽内部
清掃管理されている水槽内はストロボ撮影すると水が青く写ります



清掃管理されている水槽です











受水槽内に水中ポンプがあります



受水槽内の水位電極です



ボルトの錆があります

錆止めする必要があります



水槽上部にひび割れがあります
屋根からの雪が落下してひび割れました
雪の落下防止が必要です
受水槽を設置する時には十分注意しましょう



受水槽内に水中ポンプが2台あります


ボールタップです


ボールタップです



 揚水ポンプ

揚水ポンプです







加圧式揚水ポンプです

























揚水ポンプです



加圧式揚水ポンプです









 通気管



防虫網の破損 通気傘の点検の際に破損する恐れがあります









防虫網が破れて無くなっている



スリット状の防虫網をメッシュ状のものに変える









プラスチック劣化の為 補修



ステンレス製防鳥ネット
通気管の防虫網を鳥から守ります



防虫網の破損


防虫網の補修

赤ダニが発生した場合はこの上に女性用のストッキングをかぶせます











通気傘・防虫網の破損

雨水や虫が入る状態です



通気傘の破損

雨水や虫が入る状態です



通気網の破損

虫が入る状態です



通気網の補修






 受水槽に関する注意事項 
1 FRP製受水槽の設置場所は近くに木や街路灯が無い場所を選ぶこと(虫を寄せ付けないため)


2 水槽上部のパッキンが劣化しやすい
 水槽上部に雑草が生えているために 水槽パッキンの隙間に根が入り込んでいる
 その隙間より雨水が染み込んでいる


拡大写真


水槽上部に12mの高さから雪が落下して凹んでいる(FRPの厚さは10mm)


修理は受水槽内部から押し上げるしか方法がない FRP材にひび割れが生じていないか確認すること


3 水槽内に水中ポンプがあり 点検や修理、交換が難しい
 断水の作業が必要の時や水中ポンプが錆びることもある


4 水槽外部から太陽光が差し込むこともあり、藻が発生する 外部塗装が必要


5 水槽上部パネルの劣化が見られる 汚れやすくなり、外部塗装が必要です
 通気管の防虫網は2mmメッシュの防虫網で外部より補修済みです


6 水槽外部の側面パネルのパッキンの隙間より漏水しやすい

FRP水槽でよく見かける漏水現場写真です



7 水槽内部の補修方法
水槽内部から樹脂コーティングをして漏水修理をした場合


水槽内部からパテうめをして漏水修理をした場合
(2年後に漏水あり 修理不良例です)


水槽内部から樹脂コーティングをして漏水修理をした場合

その後の漏水はありませんでした



8 管理者が清掃した清掃後の写真であるが、水槽内部に汚れが残っており清掃不十分である
 水槽内部の清掃には専用洗剤が必要(水洗いや普通の洗剤だけでは汚れは落ちない)
 清掃業者の清掃後の写真です
 清掃は信頼できる業者に依頼する


9 ボールタップをダブル球にすると給水・停止が確実に作動する


10 階段下の加圧ポンプ室は通気を良くして物置にしない
 特に火災の原因になるためペンキ等は保管しない


ポンプ室が物置になっている



階段下の加圧ポンプ室 整理整頓してある 制御盤内も正常である


11 必要があれば側面を耐震補強すると良い

強度が少し弱い受水槽です



耐震補強されたFRP受水槽の上部面
 鋼鉄製の棒の筋交いが設置してあり、変形に強くなる


12 ボールタップの固定ネジが外れ 受水槽に水が正常に入ってこない恐れがある


ボールタップの固定ネジが正常 定期的にネジの固定を確認すること


13 必要があればハト避けネットを設置する

ハトの糞は衛生的に問題があります



14 受水槽付近に赤ダニが発生した場合は「Q&A 赤ダニの駆除」を参考にしてください

15 ステンレス製水槽や鋼板製水槽も参考にして比較してください