貯水槽施設の管理

貯水槽管理をする皆様へ

貯水槽は毎年清掃を行い、専門業者に施設の状況を確認してもらうことをおすすめします
毎日飲んでいる水を入れるタンクです 破損していたり不良箇所があると、虫や汚水の流入等で水槽内の水質を悪化させてしまいます
正しく管理されている水槽は地震災害時の給水にも利用することができます
貯水槽施設を管理する方は管理基準を守り管理記録簿を付けましょう

 小規模貯水槽水道施設の法規制について 

平成15年4月からは有効容量10m3以下の小規模貯水槽水道施設も管理基準を守ることになりました
小規模貯水槽水道施設の所有者は管理者としての責任があります
また、毎年専門業者による貯水槽の清掃が必要です(衛生上、清掃作業基準を守らない清掃は危険)
給水規程や給水条例により規制していますので一度、各市町村の水道課等にお尋ね下さい

管理基準(水道法施行規則 第55号)
1)水槽の掃除を1年以内ごとに1回、定期的に行うこと
2)水槽の亀裂等によって有害物、汚水等の混入がないように定期的に点検を行い、欠陥を発見したときは速やかに改善の措置を講ずること
その他、地震、凍結、大雨等水質に影響を与えるおそれのある事態が発生したときも速やかに点検を行うこと
3)給水せんにおける水の色、濁り、臭い、味等の外観に注意し、これに異常があると認められるときは必要な水質検査を実施し、その安全性の確認を行うこと
4)供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知ったときには、直ちに給水を停止し、その旨を利用者等に周知せしめること。

 給水設備の毎月の点検項目

(受水槽・高置水槽共通項目です)
1.貯水槽周囲は清潔である(草、ゴミ、街路灯による虫、農薬の散布はしていないこと)
2.貯水槽は六面点検できる
(水槽側面は60cm以上、水槽上部及び下部は100cm以上の作業空間が必要です
また、点検作業の安全上、点検はしごに錆や破損が見られないこと(注1))
3.貯水槽から水漏れが無い(FRP製タンクの場合はパネルのパッキン接合部の水漏れの有無)
4.給水管・揚水管より水漏れが無いこと
5.貯水槽内部に異物が無いこと
6.貯水槽に必要の無い配管が接続されていないこと
7.給水管・揚水管に必要の無い配管が接続されていないこと
8.点検用マンホールに施錠がしてある
9.点検用マンホールのパッキンに異常が無いこと(隙間がまったく無いこと)
10.点検用マンホールの取り付け金具に異常が無いこと
11.通気管の防虫網(2mmメッシュの防虫網)が正常であること
12.オーバーフロー管の防虫網(2mmメッシュの防虫網)が正常であること
13・オーバーフロー管の排水口空間が15cm以上ある(注2)
14.水抜き管の排水口空間が15cm以上ある(注2)
15.排水口空間は周囲の溢れ面(周囲の状態を確認すること)より15cm以上ある(注2)
16.貯水槽内部の清掃記録の有無
17.給水設備の修理及び改修の有無
18.加圧ポンプ及び揚水ポンプは正常に作動している

受水槽周囲 悪い例

受水槽回り 悪い例

受水槽回り よい例

受水槽回り 良い例

 給水栓の日常点検項目

(毎日及び一週間に一度は点検する)
1.臭気
2.味
3.水の色(色度)
4.濁り(濁度)
5.遊離残留塩素の測定(ビル管理施設、学校、病院、老人ホーム等は毎日)
6.点検年月日
7.点検者名
8.備考

(注1) 貯水槽の六面点検
受水槽の周囲、高置水槽の周囲の点検ができる空間の確保が望ましい
水槽側面は60cm以上、水槽上部及び下部は100cm以上の作業空間が必要です
ただし、給水配管が作業空間を広範囲に占有しないこと
配管の断熱材を清掃作業中に破損させます
六面点検ができないものは
1.受水槽がコンクリート製のもの(一部底部にポンプ室があるものがある 点検可能)
2.高置水槽でコンクリート架台及び鉄板架台の上にあるものは下部が見れない
 貯水槽の造り替え時には作業空間を造ること

(注2)オーバーフロー管及び水抜き管の排水口空間
各種の飲料用貯水タンクなど間接排水管の排水口空間は最小15cmとする
空気調和・衛生工学会規格:給排水施設規準HASS206-1982
昭57、P.30、表6.1
高置水槽は屋上の溢れ面に注意すること
(周囲の排水口が目詰まりしてないか確認すること)

オーバーフロー管及び水抜き管は個別配管とする
水抜き管の管端部には防虫網は必要ありません 受水槽内の清掃時に目詰まりを生じます

 貯水槽施設の代表的な指摘箇所 


 高置水槽からの転落事故防止について 

高置水槽は屋上にあるため転落事故には以下のことに注意して下さい
1)鉄製の点検ハシゴは錆びやすく突然破断します
固定金具が錆びている時は注意しないと点検ハシゴと一緒に落下します
錆びた点検ハシゴは早めの交換が必要です
2)ステンレス製の点検ハシゴは厚さが2mmほどしかありません
(溶接部分が多いと溶接箇所が破断しやすい)
はしごの登り口が丸く曲げてあるものは丈夫ですが、L字型にカットして溶接したものは破断します
3)点検ハシゴがビルの外側に向いているものは地上に落下する恐れがあるため注意して下さい
できれば安全な方向(5m下の屋上に落下するようにする)に点検ハシゴを設置して下さい
また、高さが2m以上になる点検ハシゴには落下防止の柵を設置すること
高置水槽は架台やエレベーター室の上にあるため足場が大変不安定です

突風にさらされることもあるため特に注意が必要です
春はカラスに注意して下さい 突然後ろから襲ってきます