Q&A 水質のトラブル

Q:遊離残留塩素が検出されない

A:< 原因 >
水道使用量の少ないため水が滞留している
老朽化した給水配管で残留塩素が著しく低下している
貯水槽内部に異物がある
貯水槽内部を一度も清掃していない
< 対策 >
残留塩素が検出されない管末では定期的に水を捨てる
水質検査を行い他の原因が無いか調べる
貯水槽内部を清掃する
貯水槽施設の貯水槽の容量を小さい物に変更する

Q:地震災害が発生したときに受水槽内の遊離残留塩素を0.2mg/L以上に保持したいがどのようにしたらよいですか

< 対策 >
市販の次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を点検用マンホールより受水槽内に添加する
事前に市販の次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液(飲料用)を購入し冷暗所で保存する
次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液(飲料用)は分解しやすいので必要量を購入する
子供の手の届かない場所に保存してください

 添加する時期及び間隔 

1.地震災害が発生する前まで受水槽内の遊離残留塩素が0.1mg/Lの場合3日に一度点検用マンホールより受水槽内に添加する 点検用マンホールは必要以上は開閉しない
2.地震災害が発生する前まで受水槽内の遊離残留塩素が0.2mg/L以上の場合7日に一度点検用マンホールより受水槽内に添加する 点検用マンホールは必要以上は開閉しない
3.虫等の異物が混入していないこと(遊離残留塩素の消費が早くなります)

 添加方法

次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を使用した場合で遊離残留塩素を0.3mg/Lにする場合
1、受水槽内の水道水の量が10m3:次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を 50mL加える
2、受水槽内の水道水の量が20m3:次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を100mL加える
3、受水槽内の水道水の量が30m3:次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を150mL加える
4、受水槽内の水道水の量が40m3:次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を200mL加える
5、受水槽内の水道水の量が50m3:次亜塩素酸ナトリウムの6%溶液を250mL加える

次亜塩素酸ナトリウムの4%溶液を使用した場合で遊離残留塩素を0.3mg/Lにする場合
1、受水槽内の水道水の量が10m3:次亜塩素酸ナトリウムの4%溶液を 75mL加える
2、受水槽内の水道水の量が20m3:次亜塩素酸ナトリウムの4%溶液を150mL加える
3、受水槽内の水道水の量が30m3:次亜塩素酸ナトリウムの4%溶液を225mL加える
4、受水槽内の水道水の量が40m3:次亜塩素酸ナトリウムの4%溶液を300mL加える
5、受水槽内の水道水の量が50m3:次亜塩素酸ナトリウムの4%溶液を375mL加える

Q:消毒液のような臭気がする

A:< 原因 >
フェノール樹脂が塩素と反応したり、お茶を入れる時に鉄分の多い水を使用すると臭いが発生する
< 対策 >
フェノール樹脂の部品を交換する。給水栓の始めに出てくる水は飲料用に使用しない

Q:白い水が給水栓より出る

A:< 原因 >
亜鉛めっき鋼管から溶出する亜鉛によるもの。水の滞留時間が長い程発生しやすい
給水栓を開けた直後によく見られる
< 対策 >
給水栓の始めの水は飲料用に使用しない。亜鉛の溶質が激しい場合は給水配管を交換する

Q:白い水が給水栓より出る

A:< 原因 >
加圧ポンプに空気が入ると一時的に白い水が出る。透明なコップに水を入れると下の方から透明な水になる
<対策>
加圧ポンプ内の空気を抜く。パッキン等の交換をする

Q:白色の異物が出てくる

A:< 原因 >
給水管接合部のシール剤の剥離、モルタルライニング管内の内面保護用の塩化ビニール・アクリル樹脂等の保護膜の剥離がある
< 対策 >
メーター等のストレーナー部の清掃を行う 給水配管の交換が必要です

Q:黒色の異物が出てくる

A:< 原因 >
止水栓、給水栓のゴムパッキンや加圧ポンプに使用されているゴム製ダイアフラムの劣化による
ポリスチレン管の切りくず、給水配管からのマンガンスケールの剥離がある
< 対策 >
劣化したゴムパッキンの交換、給水配管内の洗浄または交換が必要です