放射能と避難所

ヨウ素剤について

後悔しないためにも先送りはやめて子供の安全を第一に考えましょう
ヨウ素剤の服用手順が適正であるか放射性ヨウ素について考え直す時期です

体内に放射性ヨウ素を取り込んでからヨウ素剤を飲むのではなく放射性ヨウ素を取り込まないようにしましょう
原発事故時は放射性ヨウ素の対応マスクを使用しましょう
放射性ヨウ素の被爆量を必ず測定してください 測定結果は保存しましょう

 放射性ヨウ素の被爆量測定 

放射性ヨウ素は8日で半分になります したがって、1ヵ月で16分の1になり次第に検出されなくなります
放射性ヨウ素が甲状腺にどれだけ蓄積されたのかを短時間で調べ、被爆量のデータは必ず保存してください
また、被爆量のデータを公表していただける医療機関に行くといいでしょう 被爆量のデータは重要な個人情報です
今言えることは、1ヵ月ほどの内部被爆で数年後には甲状腺ガンになる可能性が高いことです
放射線は小さすぎて見えないのです。だから恐ろしいのです
人体内部からの被爆は治る場合と治らない場合があります 被爆の有無を知ることで安心することができます
被爆量のデータを管理するのは親の務めです 親は子供たちを放射線から守る責任があります
安全性から考えて放射性ヨウ素の対応マスクの使用が望ましいです

 放射性ヨウ素の対応マスク

行政からのヨウ素剤の服用指示は何時ごろ出るか分かりません
また、行政機関から最新の飛散情報も公開されませんし 自分が風下にいるかも分かりません
1km離れた場所とは放射性ヨウ素の濃度は異なります
放射性ヨウ素の被曝が気になる方は特殊なマスクですがヨウ素を吸着する(N95活性炭入りマスク)の使用が望ましいです

< 4層構造 >
1.不織布
2.活性炭フィルター
3.静電フィルター
4.不織布

N95活性炭入りマスク

N95マスクは0.1~0.3μmの粒子を95%除去できます
放射性ヨウ素は0.3~1.0μmの大きさと言われます(N95マスクだけで理論上100%除去)
しかし、分子構造が複雑なため 放射性ヨウ素以外の想定外粒子の一部が通過します
除去されなかった想定外粒子は活性炭に吸着され 100%除去になります

このN95活性炭入りマスクはあまり市販されていませんので事前に準備が必要です
使用する時までは活性炭が微粒子を吸着し劣化しますのでビニール袋から出さないでください
ヨウ素剤は危険と思われる場合のみに服用し 何回も服用はしないでください
まずは安全なマスクの着用をすすめます そして自宅にて待機をしてください

マスクを水で濡らして使用してはいけません 繊維に隙間ができます
また、放射性ヨウ素は水に溶けませんし水に吸収されません 濡れたタオルで口を覆うのは吸い込みやすくなります

 ヨウ素剤の服用 

原発事故が発生した時はヨウ素剤(ヨード剤)を服用することになっていますが、服用する時期や期間及び服用した場合のメリットやデメリットを事前に確認する必要があります とても危険な薬剤と考えて良いでしょう

服用時は医師や薬剤師に相談してください
事前に配布されている自治体もあります ヨウ素剤(ヨード剤)を紛失しないようにしてください
冷蔵庫の野菜室に密閉容器に入れて保管する方法もあります

成人1人の1日のヨウ素摂取量は0.15mgです
100mgは通常の約666倍のヨウ素摂取量になります 666日分のヨウ素を摂取しても数日で効果は無くなります
原則、過剰摂取になり 副作用が出る人もいますので細心の注意を払う必要があります
連続服用はさけてください
間違っても消毒用のヨウ素を飲んではいけません 大変危険です
薬品を服用する訳ですから効果には個人差があります 甲状腺ガンにならない保障はありません
ヨウ素剤を服用したから安心ではありません 周囲には放射性ヨウ素が飛散しているからです
放射性ヨウ素をさらに吸い込まないためにも放射性ヨウ素の対応マスクを使用するのが良いでしょう

 服用の基準

原子力防災指針に基づく基準により
事故後7日間で被曝線量が50mSvと予測される場合は医師や薬剤師、または指導により服用する
7日間で被曝線量が49mSv以下であれば服用しない
被曝線量の計算には時間がかかります 被曝線量が49mSvの子供は本当に安全なのか疑問です
放射性ヨウ素についての臨床データの公開が望まれます

< 服用の時間的効果 > 時系列にて表示しました
服用が12時間前=90% 服用が 直前=97%

原発で事故が発生 (放射性ヨウ素の放出)
ここで服用するまでのタイムロスが発生する
1、風向きの確認
2、複数個所の大気を測定
3、被曝線量の計算には時間がかかります
4、事故後7日間で被曝線量が50mSvと予測される場合
5、医師や薬剤師の確保
6、服用の準備
7、配布作業が完了
原発事故から1時間以内に子供全員が服用できますか 原発事故直前に服用したほうが97%と高いです

事前配布の自治体もあります 服用のタイミングが重要になりますので自治体の指示に従ってください

服用が1時間後=85%
服用が3時間後=50%
服用が8時間後=40%
服用が24時間後=7%
と低下します

測定値は測定ポイントが適切かで決まり、ヨウ素剤の効果はいつ服用するかで決まります
幼児はヨウ素剤シロップを服用しますが作るのに時間が必要です

 ヨウ化カリウムのシロップの作り方

ヨウ化カリウムのシロップは小さな子供には必要でしょう

化学天秤の使用には注意してください
化学天秤の水平が狂い計量誤差が生じますので 作業台には肘をつかないようにします


遮光するために褐色の保存容器を使用します

大人、小人、幼児の分量を間違えないでください

小分けする時に使用します これがあると便利です

分析機器の使用に慣れた方が作業してください 作業時間を短縮することができます
服用が早すぎても遅すぎても効果は望めません 時間との戦いです
服用の判断は貴方です 子供の健康管理は親の責任です 後悔しないためにも・・・

 ヨウ素剤についての知識

< ヨウ素の生産国 >
日本はヨウ素の生産量が世界第2位の輸出大国で ほとんどが千葉県で生産されています


ヨウ化カリウム 130mg/人=0.13g/人(大人)とすると
500gは 500g / 0.13g=3846人分
15000gは 15000g/0.13g=115384人分
15kg入り1缶あれば多くの人が救われます

放射線の測定

地震発生後は原子力発電所からの放射能漏れが無いか測定する必要があります
ガイガーカウンター測定器などを1台準備すると良いのですが、高価である為に個人で準備することが難しく、また衝撃に弱いため取り扱いに注意が必要です
市販のガイガーカウンターは機種により誤差がありますし 測定機が故障しても発見が困難です
市町村にて標準の放射性源や正確なガイガーカウンターが1台あると比較テストができます
例えばアロカ製 TCS-172B などを基準にすると良いでしょう
TCS-172B だと放射性ヨウ素も測定できます
多くの住民が放射線計を購入している場合、数値の誤差はパニックの原因になります
不正確なデータは住民をさらに混乱させるだけです まずは測定データを確認することが大切です

< 測定機器の精度確認方法 >
放射線の測定機器は定期的に精度確認が必要です 以下に方法例を記載します
< 例1 >
1.放射線量が高いと思われる土壌表面を1kgほどプラスチック容器(1L容器)に採ります
2.プラスチック容器の上部はサランラップを被せ、ビニールテープで固定します
3.プラスチック容器が密閉されているか確認すること これを標準の放射線源とします
4.プラスチック容器の上部10cm地点と1m地点で放射線量を測定する 測定値はノートにメモします
5.同じように アロカ製 TCS-172B などで正確な測定ができれば良いでしょう

以後、正確な標準となるでしょう
放射線計が何台かある場合は4の操作を繰り返します
同じ放射線源を使うことにより各放射線計の感度や表示誤差が確認できます
放射線計の精度確認は毎日実施することが望ましい。精密機械は突然故障します
標準の放射線源は人のいない場所に保管しましょう

 測定における注意事項 

体内被曝では数cmしか飛ばないアルファ線とベータ線が危険です
細胞に大きなエネルギーを与えて停止するからです
地面から10cmとしたのは雑草などで地面が見えない場所の測定誤差を無くすためです

測定器を地面に置くとセンサー部分に放射性物質が付着し 数値が大きくなり誤差も大きくなります
測定方法を守れば個人差の少ない客観的な値が求められるでしょう 数値は測定の方法でいくらでも変わります
災害時にすることは定期的に測定し記録することが大切です
アルファ線とベータ線、ガンマー線は分けて考えた方が良いでしょう 放射性セシウムだけとは限りません

 放射線測定器でのベクレル測定 

水源の安全確保のためには、各市町村で協力する必要があります
放射線測定器を購入し測定すると良いと思います 共同購入し1箇所で集中管理しましょう
ホットスポットのほとんどはセシウムが雨水により運ばれ濃縮されています

各市町村単位で水の流れを把握していると思わぬ事故になります
放射線の測定はスポット分析であり、常時測定していません 突然高くなることもあります
川の上流から下流にかけて監視する体制をとる必要があります
水の流れ=セシウムの流れと考えた方が良いでしょう

放射線測定器は高価(2000万円)なものですが今後は正確なデータが必要です
水は人の身体に一番必要なものであり 作物や家畜を育てるのにも必要です
安易に湧き水や井戸水を使用するとセシウムを取り込む危険な状態です 子供や妊婦には特に注意が必要です
また、携帯用のガンマー線スペクトル分析装置でウランやプルトニウムも測定すると良いでしょう
日本にも中国から黄砂が飛んでくるわけですから一度調べる必要があります
原子力発電所から飛び出していないかのチェックです
信頼できる検査機関に依頼をして検出されなければ安心です ただし、検出限界を確認して下さい

 発電後のウラン燃料の成分 

原子力発電所の1基分あたりのウラン燃料は30トンほどになります
ウラン燃料(100%)30000kgに対しての内訳は
ウラン238(95%)28500kg ・・・(核分裂をしない劣化ウラン)
ウラン235(1%)300kg
プルトニウム(1%)300kg
核分裂生成物(3%)900kg

核分裂生成物には セシウム137やヨウ素131、ストロンチウム90等があります
原子力発電所で事故が発生すると上記の成分が大気中に放出されます
飛散量は気象条件によって異なります
ウラン燃料について参考までに申し上げると原子爆弾を造るのに必要な量は
ウラン235で22kg(広島型原爆) プルトニウム239で5kg(長崎型原爆)となります








構造上の注意点は
沸騰水型原子炉の圧力容器には底部に制御棒用の穴があります
制御棒は圧力容器内を上下に動くようになっています
つまり、溶解した燃料がその穴より漏れ出す可能性があります

避難所として指定されている小・中・高・養学校の屋上番号について 

土地勘が無いと避難所が分かりにくいので避難所の屋上に番号を描いてはどうでしょうか
ヘリコプターから見るとこんな感じです 

避難所に指定されている学校の屋上です


学校の屋上には直径5mほどの円の中に赤字で27番と描いてありますこの番号は教育委員会が管理する番号です。災害時は27番の学校に災害用物資を運ぶようにヘリコプターのパイロットに伝えます
近くに小・中・高・養護学校がある場合には大変便利な番号です
広域で番号を付ける場合は、市町村名、学校名、番号を併用すると良いでしょう
(例:なごや市 みどり中15番 と描くと良いでしょう 小・中・高・養は略名とします)
自衛隊等のパイロットは県外の方で土地勘がありません
ヘリコプターが接近したら皆さんが手を振りますので避難所が集中していると迷います
医薬品やケガ人の搬送時は特に急ぎます 運搬をスムーズにする為にも活用してみてはどうですか
ペンキ代のみで済みます

災害対応型の受水槽です

緊急遮断弁と非常用井戸ポンプの制御盤です

自動滅菌装置です